気象病ってどんな病気?ひどくなるとどうなる!

最近、テレビで「気象病」という言葉をたびたび耳にしますが気象病って何でしょうか?こんな病気が本当にあるのでしょうか?

気象病にかかってしまったらどの病院に行けばよいのでしょうか?

 

雨が降りそうになると頭痛がする。梅雨時になると決まって古傷が痛む。季節の変わり目には体がだるくなったり、めまいがする。あなたの周りにも、そんな人がいるのではないでしょうか?あるいは、あなた自身がそんな症状を抱えているかもしれませんね。

 

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 このように、気象や天気が変化すると発症したり症状が悪化したりする病気は「気象病」と呼ばれています。

 

気象病と呼んでいますが気象病というのは、実は本当の病気ではありません。気象状況によって、体調が悪く変化しそのような症状が起こる事をまとめて、気象病と呼んでいるのです。

 

今回は気候変動が人体に悪影響を与える気象病についてご紹介いたします。

 

気象病ってどんな症状になる?

 

気象病の症状として真っ先に挙げられるのが頭痛です。私のかみさんは天気が下り坂になると頭痛を訴えます。片頭痛頭重感を訴えて元気がなくなります。

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関節の痛みも訴えます。特に指の関節痛を訴えて鎮痛薬を塗布しています。人によっては倦怠感、・集中力の欠如耳鳴りの増加めまい・手足のむくみがひどくなる方や肩こり・首の痛みや手足のしびれぜんそくを誘発し息苦しさを訴える方もいます。

 

気象病は何科を受診すればいいの?

 

気象病は何科を受診すればいいのか迷うと思います。症状によって受診する科が違いますのでご紹介いいたします。

 

◎目が回るめまい(回転性めまい)・耳鳴り・耳閉感が続く場合は耳鼻科の受診をおすすめします。低気圧により耳に発生した圧力差を変化させ症状緩和をしてくれる、中耳加圧療法という治療法があります。

 

◎フラフラするめまい・フアフアするめまい(浮動性めまい)や頭痛の場合は神経内科をおすすめします。神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気を見る内科です。

 

気象病はなぜ起きる。誰でもなるの?

 

気象病はなぜ起きるんでしょう!気象病は様々な気候変動で起こります。特に急激に気圧が下がる時に症状が出やすいと言えます。気圧とは空気の重さのことです。空気の重さなんて、「大したことないよ!」と思っていませんか?

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 実は大したことあるのです。標準気圧=1気圧=1013ヘクトパスカルは、1㎡あたりで10トン(小型乗用車6台分)もの圧力がかかっているのです。

 

台風の中心気圧は1000ヘクトパスカル以下で大型台風では970~950ヘクトパスカルと低くなります。このような気圧の大きな変化が精密機械である人体に大きな影響を及ぼすのです。

 

人間の体内には、気圧の変化を感じ取るセンサーがあり、その役割を内耳にある三半規管が担っています。ですから、三半規管が弱かったり、耳の疾患があるような人は、より気圧の影響を受けやすいのです。

 

気象病の対策ってあるの!

 

温度や湿度や気圧などの気象状況は、日々刻々と変化しています。それによって起こる気象病、その症状の予防もしくは改善のための日常生活の留意点や対策をご紹介します。

 1.自律神経のバランスを整える

自律神経のバランスを整えることによって症状をできる限り軽くおさえるように心がけましょう。

 

◎生活リズムを整えるため朝、昼、夜の3食をきちんととる。

◎毎日、適度な運動をする。

◎十分な睡眠をとる。(8時間くらい)

 

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 2.耳回りの血流を良くする

耳回りの血流を良くすることによって体のバランスを司る三半規管の働きを良くしましょう。

 

◎耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る。

◎そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5回まわす。   

◎耳を包むように折り曲げ5秒キープする。

◎耳全体を掌で覆って、ゆっくり円描くように後ろに向かって5回回す。

※朝・昼・晩、1日3回行うのが目安です。

 

3.症状を予測し備える

気象状況がどのようになったら、どんな症状がおきるのかを予測できるようにしましょう。

 

◎どんなタイミングで症状が悪化するかを記録しておきます。それにより、どんな気象状況になるとどんな症状が起きるかを自分で把握できますので症状を予測し備えることができます。

 

まとめ

 

気象状況の変化によって起こる気象病についてまとめました。

 

◎気象状況によって体調が悪く変化し、頭痛、めまい、関節痛、倦怠感などの症状が起こる事をまとめて、気象病と呼んでいます。

 

◎回転性めまい・耳鳴り・耳閉感が続く場合は耳鼻科の受診をおすすめします。

 

◎浮動性めまいや頭痛の場合は神経内科をおすすめします。

 

◎気象病の対策は自律神経のバランスを整えるために朝、昼、夜の3食をきちんと摂り、毎日適度な運動をし、8時間程度の十分な睡眠をとる、規則正しい生活を心がけましょう。

 

人は体調が優れないと悪く悪く考えます。食欲がないと胃がん

心配し、頭痛がすると脳腫瘍を心配し、めまいや耳鳴りがすると脳梗塞脳出血を心配してしまいます。

 

気象病も自分にこんな症状でたらこれは気象病なんだということを知っていれば変な不安も抱かずに済みますので気象状況と症状をキッチリ把握して置きましょうね!