脳内物質って何!

あなたは、脳内物質って聞いたことがありますか。脳の神経は電線のように電気で情報を伝えますが、神経と神経の間では、化学物質が情報を伝えます。

 

この化学物質を脳内物質や神経伝達物質と呼んでいます。そして脳内物質の中でセロトニンドーパミンノルアドレナリンを3大脳内物質と呼んでいます。

 

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セロトニンは自分で自分を確認するための重要な働きをします。この材料になるトリプトファンというアミノ酸は、肝臓でタンパク質が分解されて作られるのです。トリプトファンが脳に運ばれ、脳内でセロトニンに変化します。

 

肝臓で生産されるトリプトファンの量が多くなると、精神状態が活発になり、ウツ状態から解放されることが分かりトリプトファンは抗ウツ薬として使われています。

 

このように人は、脳内物質によって脳が制御されているのです。今回は、あなたに脳の神経伝達物質である脳内物質の不思議についてご紹介いたします。

 

自信のあるなしも、脳内物質の量できまるのです!

 

脳内物質のセロトニンは、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質です。そのためセロトニンを増やすことで精神的な安定が得られると言われています。逆にセロトニンが不足すると自信が持てず、不安感にさいなまれたりします。

 

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セロトニンは脳の大脳皮質に働き、起きている時にスッキリした意識にさせます。朝起きる時に体を活動する状態にさせ、痛みの感覚を制御させ、抗重力筋に働きかけます。ですからセロトニンが少なくなるとこれらの働きが上手くいかなくなり寝起きが悪くなったり、ささいなことで痛みを感じやすくなり、背中が丸くなったり瞼が下がり覇気のない表情になってしまいます。

 

では、どうしたら「幸せホルモン」のセロトニンが増えるのでしょうか? それは、規則正しい生活をしたり、日光を浴びたり、ダンスやジョキングなどの規則正しい運動をすることで増えると言われています。

 

精神科では、セロトニンが増える作用のある薬を処方してセロトニンを増やして不安とウツの気持ちを解消しています。このように人間は、脳内物質の量で自信のあるなしが決まってくるようです。

ちょっと不思議な気がしませんか?

 

アメリカで普及している、プロザックというセロトニンを増やす薬があります。全世界で2千万人以上が服用している薬ですが現在アメリカでは、セールスマンやタレント、キャスターなどが盛んにプロザックを用い、問題になっています。

 

どれもストレスの多い職業の人ですがストレスのためにウツ状態におちいるのを恐れてのことです。失いかけた自信を回復したい時には、それほど効く薬のようです。

 

情熱家も脳内物質に操られている存在です!

 

ニューヨークのマンハッタンに立派なオフィスを構えている40代の成功している弁護士のAさんは、いつも自分のやっていることに自信がもてず、ときどき不安感にさいなまれていました。

 

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Aさんは知人からニューヨークの精神科医を紹介され、そこでプロザックを処方されました。Aさんはプロザックを処方されると、まず不安とウツの気持ちが薄れてきました。次に自分のいままでやってきたことに価値をおくことができるような気持になってきました。

 

しかし、薬なしでもやっていけるように精神科医がAさんの薬の量を徐々に減らしていくと、Aさんは次第に自信を失っていくのでした。そこでまたプロザックを処方する、再度自信をとりもどしていきました。

 

このようにAさんの例を考えると、自分を信じたり、自信を失ったりするのは、たんに脳内物質の量に左右されたいるのにすぎないことになります。

 

まとめ

  • 脳の神経と神経の間では、脳内物質という化学物質が情報を伝えます。

 

 

  • 脳内物質のセロトニンが不足すると自信が持てず、不安感にさいなまれたりします。

 

 ● 精神科では、セロトニンが増える作用のある薬を処方してセロトニンを増やして

  不安とウツの気持ちを解消しています。