男性にも更年期障害があるってホント!
更年期とは、女性の場合は閉経を挟んだ前後5年ぐらいで45歳から55歳です。この頃になると女性の体は、卵巣機能が低下して女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、自律神経の働きを乱し、身体のほてり・のぼせ・発汗など、さまざまな不調があらわれます。
これが女性の更年期障害と呼ばれる病気で、ほてり・のぼせ・発汗のほかに、めまい・耳鳴り・倦怠感・頭痛・不眠・動悸・肩こり・イライラ・不安などの症状があらわれ苦しめます。
女性特有の病気と思われていた更年期障害ですが、実は男性にもある事が近年知られてきました。では男性の更年期障害どのような症状があらわれるのでしょうか?また、どんな対策がとられているのでしょうか?ご紹介いたします。
男性更年期障害の症状は?
男性更年期障害の症状は、体の倦怠感、筋力低下、骨がもろくなる、勃起しない、うつ傾向(気分が落ち込み、元気がない)になるなどがあります。
うつ傾向になると元気がなくなり、仕事に対しての活力や意欲の衰えを抱くようになって、うつ病としての症状と似てきます。おかしいなと感じたら先ずは、泌尿器科を受診しましょう。
男性更年期障害の原因は、なに!
男性更年期障害の原因は、男性ホルモンの減少です。男性ホルモンは筋肉や骨をつくり、脂質、糖代謝を促進し性機能を維持します。また、脳の認知機能にも関わっています。
女性は、閉経以降に女性ホルモンの分泌量が低下します。男性は、40代以降に男性ホルモンの分泌量が低下します。
そのために、男性ホルモンが減少すると身体の倦怠感、筋力低下、骨がもろくなる、性欲減退、うつ傾向になるなどの症状になります。
それ以外にもストレスや環境の大きな変化など、さまざまな外的要因も、原因になります。
定年を迎えて退職し、特にすることもなく家に引きこもるようになった男性は、人との接触も減り男性ホルモンを分泌する機会も減ります。結果、男性更年期障害を発症しうつ傾向になってきます。
日々、仕事や趣味に取り組んでいる男性は、男性更年期障害を発症しにくいといわれています。
男性更年期障害になったら、どうすればいい!
男性更年期障害の治療は、男性ホルモンの補充療法があります。
しかし、男性ホルモンの補充療法は、前立腺がんや肝臓病、腎臓病、心臓病などを患っている場合、それらの症状が悪化する可能性があるので受けることはできません。
また、男性更年期障害は日常生活の充実感を根本にしている側面もあります。そのため、日常生活の充実感を感じられるような生活スタイルに工夫をすることも大切です。
具体的には、ボランティア活動をし、ボランティアとして困っている人を手伝う活動を行う事で生活の充実感を取り戻していきます。
また、適度な運動もテストステロンの分泌を促します。定期的に筋力トレーニングやウォーキングなどを行いましょう。
まとめ
男性更年期障害は、40代以降に男性ホルモンの分泌量が低下することや定年退職などで生活スタイルが変化することによるストレスが原因で発症します。
身体の倦怠感、筋力低下、骨がもろくなる、性欲減退、うつ傾向になるなどの症状になります。おかしいなと感じたら先ずは、泌尿器科を受診しましょう。
治療法として、男性ホルモンの補充療法のほかにも適度な運動やストレス軽減により男性ホルモンの分泌量を増やすことができます。