心拍数が多い人は寿命が短いって本当?

私たちの体は心臓がポンプの役目をして、全身に血液を送り出しています。心臓が動く回数を心拍数といいますが、この心拍数が一生の間に打つ回数は哺乳類では23億回に決まっているようです。

 

たとえば大きな動物の代表ゾウは1分間の心拍数は30回で寿命は100年です。一方、小さな動物の代表ハツカネズミは心拍数600回で寿命は短い。わずか3年です。

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 心拍数の少ないゾウは100年で、心拍数の多いハツカネズミは3年で心拍数は23億回に達するということになります。

 

今回は心拍数と寿命の関係についてご説明いたします。

 

寿命と心拍数の公式があるって本当!

 

「哺乳類の一生の心拍数は23億回である。」という理論から、導きだされた東邦ガス診療所の林所長が作った寿命と心拍数の公式があります。

【林所長の公式】

・寿命(分)=23億÷1分間の心拍数

・寿命(年)=4376÷1分間の心拍数

 

心拍数

寿命

50

88年

60

73年

70

63年

80

55年

90

49年

                              “

この理論は1992年に生物学者本川達雄先生が書かれた「ゾウの時間 ネズミの時間」(中央文庫)に書かれていた「体の大きいはゾウも小さいネズミも一生の心拍数は、ほぼ一定で23億回です。」というものです。

 

哺乳類の人間もこの公式に当てはまるの?

 

人間も哺乳類ですから、はたして人間にもこの公式が当てはまるのでしょうか。人間の正常な心拍数は1分間に60~100回です。運動やストレス、緊張で心拍数が上がり、リラックスすると下がります。

 

長距離ランナーやスポーツ選手などは、一般に心拍数が50~60回と少ないです。私の母親は90歳になりますがまだ余裕で畑仕事ができます。

 

試しに心拍数を計ってみたら1分間に53回と非常に少なかったので驚きました。公式で計算すると寿命は83歳となり

公式より7年も長生きしています。しかもまだ元気です。

 

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 私の場合は、これより多くて1分間に70回です。公式で計算すると寿命が63年です。しかしこれより何年も長生きして、まだ元気です。

 

こんなことから見ても「心拍数が小ない人は寿命が永い。心拍数が多い人は寿命が短い。」という傾向はあるようです。

 

不整脈で1分間の心拍数が120回以上を持続するといずれ心臓は疲弊して心不全になるそうです。しかしこれに心拍数を遅くする薬を使うと寿命が永くなるそうです。

まとめ

心拍数と寿命の関係をまとめてみました。

 

・「哺乳類の一生の心拍数は23億回である。」という理論があります。

 

・ゾウの1分間の心拍数は30回で寿命は100年です。ハツカネズミの心拍数600回で寿命は3年です。

 

・寿命の公式は:寿命(年)=4376÷1分間の心拍数です。

 

・人間の正常な心拍数は1分間に60~100回です。