カツオにいる寄生虫とは?!その危険性は?
刺身にして食べるとおいしいカツオ。でもそんなカツオには寄生虫がいるのを知っていますか。第一に挙げられるのがテンタクラリアと言う寄生虫です。
冷凍しない生鮮の状態で店頭に並んだカツオは、生きたままの状態でテンタクラリアが付いています。内臓よりも筋肉内に多く寄生しています。
ハエのウジ虫を連想させるような実に気持ち悪さは強烈ですね。
我が家でもスーパーから買ってきたカツオの刺身にこれが付着していて驚いたことがあります。
カツオの赤い切り身に数匹のテンタクラリオが見つかり大騒ぎをしました。早速スーパーに電話をしたのですが、人の体内では無害。食べてしまっても問題はないとされているそうです。
虫を取り除いて食べてくださいとのことでした。でもそれ以降、カツオの刺身は遠慮しています。、テンタクリアは、冷凍されると死滅するから冷凍カツオは大丈夫だそうです。
次に挙げられるのは、カツオ糸状虫で別名フィロメトロイデスという線虫です。長いものだと50cmほどにもなりますが、カツオには極まれに寄生しているものがある程度です。また、万が一食べたとしても人体には無害です。
カツオ線状虫(フィロメトロイデス)
畑がまだ科学肥料が普及する前の人糞で作っていた時代には、私達も、学校で検便が実施されていました。農作物を通して多くの寄生虫を体内にかかえていたのです。
野菜などの農作物を通じて大半の人の体に虫が寄生していたのです。
数年前、北朝鮮から韓国へ南北境界線を越えて脱北してきた兵士がいました。
銃撃されて負傷していたため、韓国の病院で手術を受けましたがその兵士の体内に多数の寄生虫がいて医者もびっくり‼ というニュースがありました。
北朝鮮では、化学肥料より人糞などの有機肥料で農作物を作っているのですね。
普段、何げなく食べているカツオには、さまざまな寄生虫がいるのです。今回は、カツオの寄生虫についてご紹介していきます。
アニサキスに要注意!
これまでご紹介したテンタクラリアとカツオ糸状虫は、見た目は強烈ですが食べても害はありません。しかしカツオの寄生虫で厄介なのが、アニサキスです。
アニサキスには要注意。アニサキスを生きたまま食べた時、多くはそのまま排泄されますが、時々、胃の内壁に食いついて離れない場合があります。
私の会社の同僚がこの体験をしました。いっぱい飲むと得意げに語るのですが、とにかく痛いそうです。
病院に駆け付け、内視鏡で除去するまでに七転八倒の苦しみを味わったそうです。彼もそれ以降、カツオの刺身は苦手のようです。
アニサキス!食べてしまったらどうなる?
アニサキスを生きたまま食べた時、多くはそのまま排泄されますが、
排泄されない場合、アニサキスが胃壁に食いついて強烈な痛みを伴う急性胃アニサキス症を引き起こし、内視鏡による除去が必要となります。
アニサキスが腸に入り込んで食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状がでた場合は、急性腸アニサキス症の可能性が高く、そうなると内視鏡が使えず、開腹手術による除去となるようです
カツオにいるアニサキスの予防法は?
カツオは大好きだがアニサキスが怖い!という人はどうしたらいいんでしょう!ご安心ください、アニサキスの予防法をご紹介いたします。
加熱して食べる
70℃以上の加熱でアニサキスは、死滅しますので火をとうしてから食べれば安心です。
鮮度の徹底
カツオが新鮮なうちは、アニサキスは内蔵に寄生していることが多く、鮮度が落ちてくると筋肉に移動してきますので内臓に寄生しているうちに内蔵を取り除けばアニサキスは除去できます。
冷凍する(解凍された刺身を買う)
スーパーなどでお刺身を選ぶとき、商品ラベルに「(解凍)」と表示のあるものが予防に適しています。−20℃以下で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅します。
静岡県焼津(やいづ)で水揚げされるカツオを買う
焼津で水揚げされるカツオは、漁獲後に船上で生きたまま急速凍結されるので鮮度も抜群で100%冷凍の状態です。
まとめ
「カツオにいる寄生虫とは?!その危険性は?」をまとめました。
◎カツオには、テンタクラリオ、カツオ糸状虫、アニサキスなどの寄生虫が生息しています。
◎テンタクラリオ、カツオ糸状虫は、食べてしまっても無害です。
◎アニサキスは、食べると急性胃アニサキス症や急性腸アニサキス症を起こす事があります。
◎急性胃アニサキス症は内視鏡を使いアニサキスを除去する必要があります。
◎急性腸アニサキス症は回復手術でアニサキスを除去する必要があります。
◎70℃以上の加熱でアニサキスは、死滅します。
◎−20℃以下で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅します。
あなたも寄生虫には、十分に注意して美味しいカツオの刺身を食べてくださいね。
今日、10月23日のネットニュースにこんな記事がのっていました!!
埼玉県は22日、朝霞市の鮮魚店「魚福水産」で寄生虫のアニサキスによる
食中毒が発生したとして、23日まで2日間、営業停止の行政処分を行ったと発表した。