大腸憩室炎てどんな病気?痛い!
30代のころ便に血が混じっているので、驚いて病院を訪れた結果、後日、大変恐ろしい大腸バリュウム検査というものを受けることになりました。
胃のバリューム検査は、受けたことがあったので、その要領で大腸を検査するのかな?程度に思っていました。
ところが胃とは大違いでその苦しいこと、苦しいこと、よく考えてみれば胃は物が入る方ですが大腸は、食べたものが出ていく方です。
その出ていく方にバリューㇺを無理やり入れてくるんですから苦しいわけですよね。バリューㇺだけでなく腸を広げて見やすくするために空気まで注入するもんだから、なお苦しい、このときは、もう2度とこの検査はやらないと心に硬く決めました。
検査の結果、大腸がん、ポリープはなし。でも大腸の右側(上行結腸)に憩室という袋が見つかりました。写真で見ると大腸の外側に小さくポツンと膨らんでいるのが40年後の今も鮮明に覚えています。
この憩室が70代になった今も炎症を起こして、非常に痛い腹痛や下血を引き起こすのです。
今回は、大腸憩室炎の症状や対策をご紹介いたします。
大腸憩室炎は、どんな病気!そしてその症状は?
私が最初に大腸憩室炎になったには、62歳のときでした。土曜日で休日でしたが朝起きた時に右わき腹に激しい痛みを感じて、右手で抑えてみると押すと激しい痛みを感じました。
少し歩いてみると右足を付くたびに右わき腹に激しい痛みを感じ、「これはただ事じゃないな」「でも下腹部じゃないし、吐き気や発熱もないので盲腸炎じゃないな」。
こんなことを考えながらかかり付けのお医者さんにかけつけました。血液検査や触診の結果、盲腸炎の診断でした。総合病院を紹介され自分で車でかけつけましたがそのまま入院させられました。
血液検査、X線、CT診断の結果盲腸炎ではなく、大腸憩室炎。30代で大腸がん検査で見つかった大腸の右側(上行結腸)の憩室が60代で、悪さを発揮してきたのでした。
そういえば、最初に憩室が発見され時にお医者さんがいいました。「今はまだ若いからいいけど、年取って免疫が衰えてきたときに悪さをしなければいいけどなー」。
その予言が的中したのです。60代で1回、70代で2回も憩室炎を発症して各12日間の入院を余儀なくされました。大腸憩室炎の症状は炎症を起こした部分がとにかく痛みます。周期的にズッキン・ズッキンと痛みが襲ってきます。
私の場合は、右側の憩室炎ですから右側を下にするか仰向けに寝ることは、できましたが左側に寝がえりをしょうとすると激痛が走り寝がえりは、不可能でした。
大腸憩室炎は、どんな治療をする!
大腸憩室炎の治療方法は、絶食して安静にしている事です。1週間の絶食が求められますがその間、点滴の針が左腕に刺さったままです。
1部屋に4人の入院患者さんがいますので私以外の患者さんは、食事が朝、昼、夜とでてきますのでその度に美味しそうに食べているのを横目で、うらやましそうに眺めていました。一番つらい時です。
殺菌剤と栄養剤の点滴が24時間休みなく1週間続きます。その後、痛みの症状がなくなったら、血液検査をして炎症が確認されなかったら点滴は終了となり食事が開始となりました。
やっとご飯が食べられると喜んでいた私の期待を裏切り、最初の1日目は重湯(おもゆ)でした。重湯は、伝統的な流動食の一種で、多量の水分を加えてよく煮た薄いかゆで米粒がもとんど見当たらないおかゆです。ほとんど、ノリをすすっている感じでした。
おかずも食材の形が解からないほど磨り潰したもので、それをクリアすると2日目は3分粥。3日目が5分粥で5分粥くらいになると半分くらい米粒が見当たるようになりおかずも食材が解かるようになりました。
4日目が7分粥で5日目で全粥、6日目でやっと普通のご飯にありつけました。重湯から6日目でやっと普通のご飯にありつけました。
6日目のご飯は、特別においしかったのを覚えています。
大腸憩室炎の人が日常生活で注意することは、どんなことがある!
大腸憩室炎の人が退院後に注意することは、次のようなことです。
【注意点】
◎便秘をしないことです。便秘をすると便が憩室に入り、炎症をおこします。私は、
ラックビー錠というビフィズス菌整剤を毎朝1錠飲んでいます。
便が硬くなったら酸化マグネシュウム錠330㎎を1錠飲んで便を柔らかくします。
◎免疫力を上げることです。免疫力を上げるには、腸内環境を良くすることが大事ですから私は、ヤクルトを1日1本飲んでいます。
憩室に細菌が入っても免疫力が上がっていると免疫細胞が細菌を退治してくれます。免疫細胞の約6割は腸にいると言われます。
腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物をとっているかどうかが、免疫力を大きく左右します。私は以前、1年に2回も大腸憩室炎で入院していたのがこれらを実行してからは、2年間無事故です。
まとめ
「大腸憩室炎てどんな病気?痛い!」をまとめました。
◎大腸憩室とは、大腸内にできる袋状のくぼみの事です。
◎大腸憩室炎とは、大腸憩室に細菌が入り炎症を起こしている状態のことをいいます。
◎大腸憩室炎の症状は、炎症している部分が非常に痛みます。
◎大腸憩室炎の治療は、1週間くらいの絶食と殺菌剤の点滴です。
◎大腸憩室炎にならないためには、便秘をしないことと免疫力をあげることです。