犯罪被害者や遺族の救済制度ってあるの?
ある日突然、犯罪に巻き込まれる可能性。最近では、非常に高いです。
新幹線内での殺人事件や通り魔殺人事件、ストーカー被害、最近起きた電車内での女性殺傷事件や駅ホームでの硫酸障害事件、山梨で遺棄された女子高生殺人事件など枚挙にいとまがありません。
犯罪には通常、犯行におよぶ動機が存在します。お金目的、怨恨、三角関係のもつれ、男女関係のもつれ、親の介護疲れ、など様々な動機がありますが最近の犯罪には、この動機がないケースが非常に多くなりました。
通り魔犯罪を犯した犯人が警察の取り調べで「誰でもよかった」と自供していることがニュースでよく流れます。我々も普通に生活していてもある日突然、被害に巻き込まれる心配が多くなりました。
もし、あなたやあなたの家族、親族がこんな災難に遭われたらどうしますか。犯罪に巻き込まれ恐怖を味わい、怪我をして痛い思いをしたうえに入院したら治療代や入院費がかかります。その間、仕事も休業し収入も途絶え、長期間になると大変なことです。
また、運悪く一家の大黒柱が命を落としたりしたら、その家族にとって、それこそ一大事です。生活を維持していた収入がなくなります。はたして、こんな時に助けてくれる法律ってないのでしょうか。
今回はあなたに犯罪被害に遭った時の犯罪被害者救済制度についてご紹介いたします。
犯罪被害者や遺族には、給付制度があるよ!
有難いことに日本には、「犯罪被害給付制度」というものがあります。これは犯罪被害に遭い、不慮の死を遂げた犯罪被害者の遺族や重大な被害を受けた犯罪被害者の方に対して、国が犯罪被害者に給付金を支給し犯罪被害を生活の面で支援し、再び平穏な生活を速やかに営むことができるように支援するものです。
「犯罪被害者給付金」の種類は、どうなっているの!
犯罪被害者給付金は、遺族給付金、重症病給付金、障害給付金の3種類の給付金で成り立っています。不幸にして事件に巻き込まれ、亡くなった人の遺族には、遺族給付金が支給されます。
命は助かったが負傷を負って闘病を余儀なくされたり、事件のショックでPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患を負った人には、重症病給付金が支給されます。
また、事件により体に身体障害や精神障害が残った人には障害給付金が支給されます。それぞれの支給金の支給要件や金額は、次の様になります。
- 遺族給付金
犯罪被害に遭い不慮の死を遂げた被害者の遺族に一時金で支給されます。被害者の収入や遺族の人数よって支給額が決められます。
【支給額】
- 犯罪被害者と生計維持関係がある遺族の場合は、872万円~
2,964万円です。
- a以外の場合は、320万円~1,210万円です。
【支給を受けられる人】
亡くなられた犯罪被害者の第一順位の人です。
被害者に妻がいる場合は、妻に支給され、被害者が独身の場合は、父母に支給されます。
【支給を受けられる遺族の順位】
- 配偶者
- 子
- 父母
- 孫
- 祖父母
- 兄弟・姉妹
【給付金の申請方法】
申請する人の地元の警察署または警察本部に「遺族給付金裁定申請書」を必要な書類を添付して提出します。
【申請に必要な書類】
- 亡くなられた方の死亡日を証明できる書類
- 亡くなられた方との続柄を明らかにできる戸籍謄本又は戸籍抄本
- 住民票の写し
- 亡くなられた方の収入で生計を維持している事を証明できる書類
- 亡くなられた方の収入を証明できる書類
- 亡くなられた方の医療費の自己負担額を証明できる書類
- 亡くなられた方の休業日数を証明できる書類
【申請期限】
支給裁定申請は、死亡を知った日から2年。死亡日から7年を経過すると出来ません。また、2年間申請を行わないと権利が消滅します。
2.重症病給付金
犯罪行為によって、負傷やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患を負った被害者に一時金で支給されます。
※PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、死の危険に直面にした後、その体験の記憶が突然フラッシュバックのように思い出され、苦しむストレス障害です。
【支給額】
負傷や疾病から3年間の医療費(健康保険の自己負担額)と休業損害額を合算した額で上限が120万円です。
【支給を受けられる人】
◎犯罪行為によって、3日以上の入院を要する負傷や疾病を負い、かつ、1ヶ月以上の療養をした被害者本人です。
◎PTSDなどの精神疾患を負った場合は、症状の程度が3日以上の休業を要し、かつ、1ヶ月以上の療養をした被害者本人です。
【申請に必要な書類】
- 重症病を負った事を証明できる診断書
- 被保険者証の写し
- 医療費の自己負担額を証明できる書類
- 休業日数を証明できる書類
- 収入を証明できる書類
【申請期限】
支給裁定申請は、重症病を知った日から2年。重症病が発生した日から7年を経過すると出来ません。また、2年間申請を行わないと権利が消滅します。
3.障害給付金
犯罪行為によって身体障害や精神障害が残った被害者本人に一時金で支払われます。
【支給を受けられる人】
負傷や疾病が治ったときに身体障害や精神障害が残り、国家公安委員会で定めている障害等級第1級から第 14級に該当する被害者本人です。
【支給額】
犯罪被害者の収入と残った障害の程度に応じて、算出した額です。
◎重度の障害(障害等級第1級~第 3級)が残った場合 3,974万円~ 1,056 万円 です。
◎上記以外の場合は、1,269万円~18万円です。
【申請に必要な書類】
- 身体上の障害の部位及び状態に関する医師の診断書
- 収入を証明できる書類
【申請期限】
支給裁定申請は、障害を知った日から2年。障害が発生した日から7年を経過すると出来ません。また、2年間申請を行わないと権利が消滅します。
まとめ
- 犯罪被害に遭い不慮の死を遂げた被害者の遺族には、遺族給付金が支給されます。
- 犯罪行為によって身体障害や精神障害が残った障害被害者には、障害給付金が支給されます。
これらの給付金は、2年間申請を行わないと権利が消滅します。
死亡、重症病、障害、それぞれに給付金が支給されますがそれぞれ上限があります。やはり犯罪被害に合わないで人生を全うした方がはるかにいいです。それには被害の防御策も考えておく事も大事です。
そこで役立ちそうな防犯グッツを並べてみました。費用も格安の品物ばかりです。
【防犯アラーム】
アパートやマンションの一人暮らしの女性を狙った性犯罪者を撃退する防犯アラームです。窓やドアの衝撃や解放を検知して120dBの大音量を発します。お値段1876円。
【携帯用防犯ブザー】
怪しい人物に遭遇した時にボタンを押すと120dBの大音量の防犯アラームを発する防犯ブザーです、犯行を未然に防ぐことができます。バックにキーホルダーとして下げておきます。お値段は1,057円。
【LED懐中電灯】
夜道の暗い所を歩くときは、必ずこれを点灯して歩いてください。明るくしていると警戒している事の合図になります。また車やバイクの運転者にも歩行者がいる合図にもなります。お値段1,280円。
【護身用キーホルダー】
万が一、暴漢に襲われた時に、これを握り暴漢に突き刺し撃退します。
また車が水没して水圧でドアが開かない時に、窓を割るのにも使えます。バックにキーホルダーとして下げておきます。お値段1,045円。
【護身用催涙スプレー】
万が一、暴漢に襲われた時に、これを暴漢の顔面に吹き付け、暴漢を撃退します。お値段3本セットで5,202円。
【ソーラー充電型防犯カメラ】
家庭用ソーラー充電型の防犯カメラです。防犯カメラを設置していると暴漢も警戒しますから防犯効果が絶大。電源がいらないのでどこでも設置できます。お値段8,888円。
【ソーラー充電型人感センサーライト】
人をキャッチするとライトが点灯します。暴漢の侵入経路に設置しておくとライトの点灯で驚いて退却します。また形が防犯カメラに似ているので防犯効果が絶大。電源がいらないのでどこでも設置できます。お値段2個セットで5,112円。